キャリブレーションポリシー
はじめに
キャリブレーションポリシーは以下の定義に使用されます:
スケジュールとメソッド : キャリブレーションのスケジュールとメソッド。
設定 : ディスプレイに適用する輝度関連の設定に使用します。
キャリブレーション
QAWeb Enterprise は、ディスプレイのキャリブレーションに使用するメソッドが 2 つあります。
デフォルト : Barco の推奨するキャリブレーション メソッドであり、十分な精度を維持してディスプレイをキャリブレートされた状態に維持します。
拡張 : このオプションを選択した場合、キャリブレーションによって制度が向上し、** 長時間持続します** 。
変更されたキャリブレーションポリシーがワークステーションに適用されると、該当するワークステーションコンポーネントで直ちにキャリブレーションが実行される場合があります (これらのパラメーターを使用したキャリブレーションがまだ実行されていない場合)。その後のキャリブレーションのスケジュール (実行頻度) は希望どおり設定できます。これについては、後の タスクのスケジュール方法は、タスクの実行時間が決定します。 の章で説明します。
輝度応答機能
次の輝度応答機能を選択できます。
DICOM GSDF : 知覚的な線形を実現するため、DICOM part 14 で定義されているとおり、グレースケール標準ディスプレイファンクションを適用します。
sRGB :sRGB輝度応答機能を適用します
Gamma 1.8/2.0/2.2/2.4 :ガンマ化された輝度応答機能を適用します
カスタム :任意の輝度応答機能を適用します。
カスタム輝度応答機能のファイル形式(*.gam ファイル)は、以下の構文に従う必要があります。 最初の列で輝度コンポーネントについて説明します。 2番目と3番目のコンポーネントで色コンポーネントを記述し、アプリケーションでは無視されます。
0 0 0
0.000434138 0.000434138 0.000434138
0.000868276 0.000868276 0.000868276
0.001302414 0.001302414 0.001302414
...
0.98989226 0.98989226 0.98989226
1 1 1
注釈
Gamma 2.2やGamma 2.4を使用した場合、Gamma曲線の性質上、一部のディスプレイ モデルでは低照度を完全に表示できない場合があります。 一部のディスプレイ モデルでは、最小のグレー レベルが若干明るすぎる場合があります。
色域
この設定はディスプレイの色域を制御します。
ネイティブ : 色域を、ディスプレイにネイティブで利用可能として使用します。
sRGB :事前に定義されたsRGBの色域を適用します
ホワイトポイントの輝度
この設定は、ディスプレイのホワイトポイントの輝度を制御します。
プリセット /** 推奨** : 特定のディスプレイ モデルに対して Barco が定義したデフォルトが適用されます。
cd/m² : 100 ~ 2000 cd/m² の間でカスタムのホワイトポイントの輝度値を選択できます。ディスプレイがこのターゲットに到達できない場合は、サポートされる最も近い値を適用します。
ホワイトポイント色度
この設定はディスプレイのホワイトポイント色度を制御します。次のオプションから 1 つを選択できます。
プリセット :
推奨 : 特定のディスプレイ モデルに対して Barco が定義したデフォルト。
ブルーベース : ブルーベースフィルムの色温度のシミュレーション。
クリアベース : クリアベースフィルムの色温度のシミュレーション。
D65 / D75 : 6500 または 7500 ケルビンの色温度におよそ対応します。
ネイティブホワイト : LCD パネルの変更されていないネイティブな色温度。
ケルビン : 4000 ~ 10000 K のカスタムホワイトポイント色度値を選択できます。
Xy : xy 座標で定義されるカスタムホワイトポイント色度値を選択できます。
ブラックポイントの輝度
この設定は、ディスプレイのブラックポイントの輝度を制御します。
プリセット /** 推奨** : ディスプレイパネルのネイティブのブラックポイントを使用する、特定のタイプのディスプレイに対して Barco が定義した初期設定。
cd/m² : 0.01 から 10 cd/m² の間でカスタムの黒輝度値を選択できます。
SteadyColor
Barco の SteadyColor™ テクノロジーは、カラー画像のディスプレイにおける均一性と知覚的な線形性を実現するために作成されました。複数の内部センサーを搭載したディスプレイパラメーターは、色間の知覚的な差がデジタルドライビングレベル (DDL) の差に比例するよう、常に監視および調整されます。この設定は、ディスプレイへの SteadyColor の適用方法を制御します。
標準 : DICOM GSDF を満たすようディスプレイシステムをキャリブレートし、線形の一貫した、知覚的な線形を保証します。
フル : 非飽和色と飽和色が均等に分布するよう、標準の知覚的な線形を拡張します。
オフ : SteadyColor を無効化します。
SteadyColor 設定は、SteadyColor テクノロジーをサポートしている一部の Barco ディスプレイシステムでのみ有効です。それ以外のすべてのディスプレイシステムについては、この設定は無視されます。
ICC プロファイルの生成
Barco SteadyColor テクノロジーをサポートしている場合、ディスプレイのキャリブレーションには、ICC プロファイルの生成が含まれます。ICC プロファイルはオペレーティングシステムに登録されます。